楽しい庭を今一度考える

楽しい庭を今一度考える

2021年6月20日 子供と遊ぶ 0

子供と遊べる庭。ロマンが詰まった言葉だと思います。どこかのドラマで見たような、緑にあふれ、小さなブランコがあり、子供と犬が自由に駆け回る。どうせマイホームを持つのならこんな風がいい、と筆者も思っていました。
しかし大人になり、自宅購入を現実の問題として考えなければならなくなった時、理想ばかり言ってられないという事がわかってきたのです。少し不安にさせてしまう書き出しになりましたが、皆さんには
デメリットも把握した上でそのような庭造りに臨んでもらいたいと考え、この文章を書いています。

・ほとんどの場合、庭が狭い
子供が駆け回ることができる庭…と言って探し始めたところで、敷地の広さと交通の簡便さはほぼトレードオフになっています。すなわち、住みやすい家は庭が狭い(例外的にどちらも備えた家は、かなり価格帯が上がります。少なくとも筆者の予算内ではこれらを両立することが出来ませんでした)。
しかも、住宅街に走る道路というのは「裏道」と認識されているのか、周りを見ない車が通る事もしばしばです。庭で一人で遊ばせ、狭いからと言って外に駆け出した子供が車に…考えたくありませんね。

・手入れが必要
子供が遊ぶとするならば、安全のために芝を敷き詰めるのが普通でしょう。天然芝なら芝刈りや水やり、人工芝なら掃き掃除。先ほどの「狭い」というデメリットを克服した人ならなおさら、大きな面積のメンテナンスをしなければなりません。

・子供が喜ぶかどうかは「賭け」
金に糸目は付けない!手入れだって苦じゃない!あるいは人にやらせる!と言って条件を満たす庭を作る事も当然可能でしょう。しかし、そこまでして整えた庭で子供が楽しく遊んでくれるかは、その子の個性次第です。立派な庭を横目に屋内でゲームや本や積み木に興じる子供だって無数にいます。その時、「無駄にお金をかけてしまった」という後悔だけはしないようにしたいものです。
ちなみに筆者の娘は今のところ屋内遊びが大好き。磁石入りの積み木を延々と積み上げております。

メリット…子供に無二の体験を
とまあいろいろと書きはしたものの、子供のために何でもしてあげたい!と思えばそんなことは些細な問題でしょう。「何でもする」というなら危なくないように見ながら庭で遊んであげたり、庭の手入れをする/させることにコストを惜しまないという事もできますし、「遊ばない可能性はあっても立派な庭を用意してあげたい」という親心に、子供もいつか気付いてくれるはずです。子供のためにそれをしてあげたいかどうか。結局庭の、家のかたちを選ぶ基準はそこにしかないのだと思います。